TOKACHI

特徴

今回の引き渡しによりIHIでのダブルハルVLCCの建造実績は5隻となった。

１．1992年、国際海事機関(IMO)により制定されたタンカーの構造規制に関する国際条約(MARPOL条約)に対応するため、貨物油タンク部を二重船殻構造化(ダブルハル化)している。
２．原油200万バレルを積載可能な貨物油タンク容積を持ちながら、喫水制限のある日本国内各港への入港が可能なフレキシピリティの高い船型を実現している。
３．100隻以上もの大型タンカーの建造実績の中で蓄積されたデータをもとに、船舶の縮尺模型を用いた大型水槽試験およびCFD(Computational Fluid Dynamics=コンピュータ上で構造物周囲の流体(水、空気)の流れをシミュレーションする手法)をはじめとする各種数値解析を組み合わせて開発された船型により、すぐれた推進性能を有している。
４．FEM(Finite Element Method=力を加えた時の変形量や力のかかり具合をシミュレーションする構造強度解析手法)を利用した構造解析により、信頼性の高い船殻構造を実現している。

要目